【死を考え、生を知る】第3回レポート

7月18日(水)に第3回のアザリコが開催されました!


テーマは「死」を考えて、「生」を知る!!


一見重たくて目を背けたくなるようなテーマですが、私たちは絶対に死にいます。致死率は100%です。そうであれば「死」を遠ざけて生きていくよりも、「死」を真剣に考えることが重要なんじゃないか??

こういった運営側の思いから、このテーマにさせていただきました。



まず、はじめに行ったのはもちろん・・・

乾杯です!!(笑)

ジュースやお茶やコーヒーでの乾杯から始まりました!交流会ですから、意見交換・交流から学んでいくことを重要視しています!!


ちなみに今回はアザリコ史上最多の10名の参加者となりました!!ヒャッフー♪♪♪




まぁ、そんな話はさておき・・・


皆で最初に意見を出し合ったものは「死のイメージ」についてです。

この時点で面白かったです!!!!


最初は「怖い」「苦しい」「ストレス」などのネガティブな意見が多かったです。


しかし、徐々に「救われる」「軽くなる」などのポジティブな意見も出てきました。



同じ「死」に対するイメージでここまで真逆なイメージが連想されるとは思いませんでした^^;



では、なぜ同じ「死」というもののイメージに対して真逆のものが出てきたのか??


これは、今回の問いかけに分脈がないことに起因していると考えました。


「死」というのは単語です。

しかし、実際の「死」には分脈があるのです。


例えば・・・


・10歳でイジメを苦に希望を失い絶望を知って自殺した子の「死」

・100歳で多くの子供、孫、ひ孫に看取られながら亡くなった人の「死」


この2つの「死」のイメージは同じでしょうか??

おそらく異なるイメージを抱くと思います。


これこそが「分脈」です。

「死」の文脈は死ぬ前までの人生にあります。

そして、その文脈によって「死」のイメージは変わりうるのです!!


ということは??


「死」というものを考えていくと「生」に向き合わないといけないってことになります。つまり、「生」によって「死」が変わるのです。

生きている限り、私たちは私たちの死を変えられる可能性があるんです。


絶対に訪れる「死」を忌み嫌って生きていくよりも、より良い「死」を迎えるために幸せな「生」を考えることが重要なのかもしれません。

次に行ったのは「あと3日しか生きられないとしたら、何をしますか??」です。


これは、お金のことは考えずに残りの3日の人生で何をしたいか??を付箋に書いてもらって、1人ずつ発表していただきました!!


・自分の欲求をひたすら満たしたい

・家族との時間を大切にしたい

・全く何もしない

・死というものを誰かに伝えたい

・今までやったことないことをやりたい

・財産管理などしっかりしておきたい

・家族写真や遺影を撮りたい

・エステに行って綺麗になりたい

・棺桶に入る洋服を買いに行きたい

・などなど…


いろんな「やりたいこと」が挙がりました!

私の頭の中にちっとも思い描いていない意見もありました。



例えば、患者さん・利用者さんの余命があと僅かだとして・・・

亡くなる前に何を望んでいるのかを想像すると自分の考えの外側の発想は出てきません。


しかし、こういった交流の場でいろんな人の意見を聞くと自分の枠の外側の意見に触れることができます。これは、同じ「死」を目の前にした人の考えや思いを想像できる幅が広がるってことに直結します。


状況によってもちろん変わるでしょうが、死を目の前にした人に「綺麗に死にたい」と言われても、私には洋服を買いに行く!!という発想はありませんでした。

しかし、今回のアザリコで学びました。そういった言葉かけが有効な場合もあるかもしれないことを知り、思考の幅が広がりました。

もしかしたら、綺麗になることで生きる希望がが湧いてきてほんの数分でも寿命が伸びるかもしれません。


「死」は文脈によって変わります。


「死」の文脈は、死ぬまでの「生」です。


私たちは「生」に対して働きかけることで「死」のイメージを変え得る職業なのです。



また、他者の「死」や「生」を考えるのであれば、自分の「死」や「生」を考えておく必要があります。


自分の「死」「生」と向き合っていない人が、「死」「生」と向き合っている人の力になれるでしょうか??


火起こしをしたことのない人が、火を起こしたい人の力になれるでしょうか??


まずは、これを読んでいる一人一人が、「死」について考えることが必要なのかもしれません。



死生学で有名な上智大学教授のアルフォンス・デーケン氏は【“死”について考えれば考えるほど自分の生きている時間は有限だと認識できます。時間の尊さを意識すれば、それは「今という時間を大切に、精一杯生きること」を考えることになります。】と言っています。


限りある時間の中で流れ作業のように生きていくのではなく、主体的に人生を送っていくことが大切なんじゃないかと思います。


そのために、自分が何をしたいのか?何をしている時が楽しいのか?を知る必要があると思います。

それを知るには上述の「人生があと3日だったら何をしたい??」を考えてみるとヒントになるかもしれません。

最後はみんなで「ア」ザリコポーズ!!


改良の余地あり!!笑

アザリコ(荒川区在宅リハビリテーション交流会)

荒川区のリハビリテーションを盛り上げようとする交流会を主体とした団体です。 事業所や病院、施設の隔たりはなく、ライバルではなく仲間として区内で、より多くの人が住みやすく自分らしく人生を送ることが出来るように活動中! 個人だけでは出来ないこともセラピストが集まることで出来ることもある! 荒川区非公式であるが故の柔軟性と行動力を武器に活動中^ ^

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